第4回関東・甲信越ダイヤモンド倶楽部開催
●’09.2.25
三菱重工業の枚葉機ユーザー様の会「ダイヤモンド倶楽部」で恒例の講演会、「第4回関東・甲信越ダイヤモンド倶楽部」が、東京、飯田橋の「ホテルメトロポリタン エドモント」にて盛況に開催され、約100社150名のお客様にご来場頂きました。
当日は、関東・甲信越地区の代表幹事である株式会社文化カラー印刷代表取締役社長の小林忍様に開会のご挨拶を頂き、続いて三菱重工・和木坂事業部長の挨拶、大倉野印営部長による基調報告で、印刷業界の現状と三菱の新型枚葉機DIAMOND300シリーズを始めとする新技術のご紹介をさせて頂きました。
その後、今回はお二人に特別講演をして頂きました。
特 別 講 演 -Ⅰ
『クロスメディア技術の活用による印刷物の付加価値向上』
講師:江頭靖郎 様(株式会社ゼンリンプリンテックス・代表取締役社長)
既存の商業印刷事業の改革と地図データを活用した『印刷物の高付加価値化』に力を注いでいらっしゃる江頭社長の講演は、『紙媒体への印刷』と『デジタルコンテンツ』との融合を目指して開発した『Penavii』を活用した実例の紹介でした。
『ドットコード』という特殊な技術で印刷された紙面をペン型の専用スキャナーで触ると連動したパソコンの画面で「建物の写真をタッチすると画面上で立体的3Dで表示される」「マンションの間取りをタッチすると部屋の風景が 3Dで見られる」「絵本をタッチするとその場面のナレーションが流れる」といったデモンストレーションを交えた説明に、会場の皆さんは大変興味を持たれたようです。
絵本にペンでタッチすると・・・ その場面のナレーションが流れる マンションの間取りをタッチすると 部屋の風景が3Dで見られる
現在はこの技術をNTTdocomoと提携して、携帯電話を使った用途の実用化に向けて開発中との事で、会場の皆さんに一緒にこの技術を使った事業の協力を呼びかけていらっしゃいました。
講演後も会場に設けられた実演コーナーで多くの参加者の方が詳細を聞かれていました。
特 別 講 演 -Ⅱ
『成功の哲学-成功する物の見方と考え方』
講 師 : 藤井妙法 様(天台宗僧侶・日本総合教育研究所所長)
中学時代は読書に耽り留年。何とか入った高校は県下でも一番の乱暴者の集まり。ケンカは日常茶飯事、勉強をする者などいない中、2年生でこれからの生き方に疑問を持ち大学進学を決意。驚く周りの仲間を尻目に、一浪後見事合格。
それまでのエピソードを、パワフルに、面白おかしくお話しになり、会場が笑いに包まれた後、「あなたは何のために生きているのか、3分間考えて下さい」と仰り沈黙。会場は一気に静まり返りました。
3分後、「何のために生きているか、答えられた人は人生に明確な目標を持っている。困難にぶつかっても挫けない」と、生きる意味の必要性を話されました。
京都教育大学で心理学を、大谷大学で佛教学を、京都大学で哲学を学ばれ、 20歳の時に佛教に帰依。27歳の時、比叡山延暦寺長臈の千日回峰行者であった葉上照澄大行満大阿闍梨のもとで比叡山延暦寺大講堂において正式に出家得度をし天台宗の僧侶となられた藤井妙法様のお話に会場の皆様も聞きいっていらっしゃいました。
身体に障害を持ちながらも一所懸命に働き家族を養ってくれたお父様の話。 阪神淡路大震災ではボランティア活動をおこない講演と研修で得た1000万円を日本青年会議所に寄付した話。それらは全て「人生を90年として、何歳までに何をするか、明確な目標を立てた上での行動」との事でした。
現在は佛教書をはじめ『成功の哲学』などの著書と、毎年150回以上行っている『勇気と元気の出る講演と研修』を日本各地で行って得た収入を、上記を始めとするボランティア活動に活かしていらっしゃるそうです。
笑いの中にも「生きる意味」を考えさせられる講演は、あっという間に1時間半が経ってしまいました。
講演の後は懇親会に移り、皆様と楽しい一時を過ごさせて頂きました。
今後も菱栄機械・三菱重工では様々なイベントを企画して参りますので、皆様のご参加をお待ちしております。