三菱印刷機械50周年記念内覧会開催
●’11.11.24
11/24(木)、三菱重工印刷紙工機械㈱本社工場(広島県三原市)において「三菱印刷機械50周年記念内覧会」が開催されました。
1961年に創業した三菱重工の印刷機械事業は、おかげさまで今年50周年を迎えました。
当日は国内外から約300人もの方々に御来場頂き、三菱の新技術の発表と工場をご見学頂きました。
御挨拶の後、ご来場者の皆様には工場内の実機において新技術のデモンストレーションをご覧頂きました。
1. 三菱菊全判寸延薄厚兼用ニスコータ付き6色機「DIAMOND V3000LX-6」 + ecoUV装置
Gフルート段ボールシート印刷実演
オゾンレスUVランプと高感度UVインキ使用し従来のUV装置装置よりもランプの灯数を削減する「ecoUV装置」を搭載した薄厚兼用機での2種類のデモンストレーションを行いました。
①三原の地酒「酔心」720ミリリットル清酒瓶のパッケージ箱2面付けの絵柄を、厚さ1mmのGフルート段ボールに4色+OPニスを印刷後にコーターでUV光沢ニスを塗布する擬似エンボス印刷。
②ポスターの絵柄を厚さ0.2mmのコートボール紙に4色+OPニス印刷後にコーターでUV光沢ニスを塗布する擬似エンボス印刷。
①で印刷した清酒瓶パッケージは、実際に「酔心」のパッケージにしてお客様へのお土産としてお持ち帰り頂きました。
「ecoUV装置」
2. LED-UV乾燥装置付き三菱菊全判寸延タンデム式8色機「DIAMOND V3000TP-8+LED」
新開発インライン品質制御装置「DIAMOND EYE-S」
今回初めてご覧頂いたインライン品質制御装置「DIAMOND EYE-S」は、印刷物の色調制御と欠陥検査同時に行うシステムです。
従来の「品質検査装置」がCCDカメラを使用してヤレ紙の発生を通知しているのに対して、この装置は紙面に近接したラインセンサーによりカラーパッチ又は絵柄全体を1枚1枚読み取り、目標濃度までインキキーへフィードバックする上、欠陥検出機能も持ち合わせた装置です。
「ロックオン機能」によって印刷開始から刷了まで全自動で目標濃度を外す事なく稼働し、オペレーターの方を抜き取り作業やインキキー調整から解放します。
また、job交換の際の準備時間を8分から3分へ、損紙を210枚から100枚へ低減します。
ノータッチでまさに究極ともいえる「スキルレスカラーマネジメント」を可能にし、損紙の低減と品質保証を同時に実現します。
LED-UV乾燥装置
両面印刷世界最速の毎時16,200回転のスピードと共に、LED-UV乾燥装置による即乾性をご覧頂きました。
全色同時版交換装置「サイマルチェンジャー」
版交換の際、ユニットで違う位相を合わせ、全色同時に旧版排出と新版取付けを行い、75秒で全色の版交換作業を完了するシステムです。
2006年の初出荷から100台以上の実績があります。
これらの装置により「圧倒的な生産性」と「スキルレスオペレーション」を実現します。
DIAMOND V3000TP-8+DIAMOND EYE-S DIAMOND V3000TP-8による デモンストレーションをご覧頂いている様子
3. 製函用紙工機械のベストセラー「EVOL」のご見学
4. 新開発・液体インキによるオンデマンド印刷機の御紹介
以上のデモンストレーション、ご見学の後、「50周年記念パーティー」を開催させて頂きました。
当日、遠方までご足労頂いた皆様、本当にありがとうございました。
菱栄機械と三菱重工印刷紙工機械は、今後も皆様に最適な印刷環境をご提案して参ります。