新星社西川印刷様 オープンハウスが開催
●’19.10.7~10.11
2019年10月7日(月)~10月11日(金)までの5日間、新星社西川印刷株式会社様 足立工場にて、4月に導入頂いた菊全判両面4色/4色タンデムパーフェクター「RMGT1020V1TP-8+ハイパワーLED-UV」を中心としたオープンハウスが開催されました。
新星社西川印刷様では、約20年前から300線前後の高精細印刷を行っており、自動車やマンションのカタログやカレンダー、美術館で販売されるポストカードなど、高級印刷を多く手掛けていらっしゃいます。
今回導入頂いた「RMGT1020V1TP-8+ハイパワーLED-UV」は油性の4色/4色両面機のタンデムパーフェクターの後継機として採用されました。
この機種を選ばれた理由として、西川社長様は「30年以上三菱時代からRMGTの印刷機を使用し信頼関係がある。これまでもタンデムパーフェクターを使ってきて、その品質や性能、表裏見当の精度の高さや使い勝手には十分に満足していたので、迷わず後継モデルを選択した。
ただ、通常の油性印刷だと表裏の濃度差や艶感に差が出てしまうが、UV印刷だとそういった問題が起きる事もない。また、ブロッキングや粉残り等のトラブルを一切排除できる。
そこで今回はLED-UV印刷仕様の機械を導入した」と言われています。
また今回、菊全両面印刷機には世界初導入となった「ハイパワーLED-UV」について、営業部第1課の渋谷課長様は「高級印刷の仕事が多いため、「リッチブラック」のベタなど重たい絵柄が多用される。
ハイパワーLED-UV装置だと、紙面までの照射距離が離れていてもしっかり乾燥するので、印刷ユニット直後の立上り部ではなく、用紙を走行させた後のチェーン搬送部で照射する。
そのためインキに平滑性が出てファンシーペーパーでも艶が出ると評価されている。またドライダウンが無いため、立会い時と納品時で色が違うという指摘を受ける事が無くなった。
顧客の短納期要求はますます顕著になっている。LED-UVの機械ならばそのニーズに応えられるし、完全に乾いた状態で後加工に回るので、事故の心配がない。」と評価されています。
西川社長様は「当社では本機校正をセールスポイントにしている。本機校正を出すに当たってジョブ替え時間が長くかかったり損紙をたくさん出してはならない。
そこで、ブランケット洗浄中に各種プリセットなどを並行処理できるモデルを採用した事で、従来機に比べてジョブ替え時間が3~4割短縮された。
さらに、両面4色印刷でも損紙が100枚以下に抑えられるように、印刷時に印刷機のインキキーは触らず、標準印刷だけをする事にして、色に問題があればプリプレス側で修正してまた標準印刷をするというルールを作って運用している」と述べられています。
また西川社長様は「この機械だと0.04mmの薄紙から0.5mm程度の厚紙まで刷る事ができる。ベタの多いカタログを高精細で薄紙と厚紙で刷っても全く仕上りが変わらない。厚紙を高精細で両面印刷できるのは大きな強みだと思っている。
今後UVはなくてはならない物になる。単にスピードの面だけではなく、紙以外の原反を刷る事も必要となるだろう。
今後の展開としては、これまでお断りせざるを得なかった仕事も取り入れ、紙以外の原反への印刷も視野に入れ、一層高級感のある付加価値製品を提供して行きたい」と抱負を語っていらっしゃいます。
オープンハウスへご来場頂いた皆様、ありがとうございました。
私ども菱栄機械では、今後もこのようなイベントを開催させて頂きたいと考えておりますので、皆様のご参加をお待ちしております。